2023年8月8日

文學界」受け取れた!エッセイ特集、嬉しい。市川沙央さんの特別エッセイが読めたのも嬉しい。

ランチはカレーのテイクアウト。カレーとナンで六百円。店内に座って待たせてくれるし、ラッシーも出てくるし、優雅な待ち時間。わたしはいつも本を読んでいる。今日は「文學界」。店員さんから本を持ってくるプラスチックスプーンはいらないお客だと思われている気がする。帽子をかぶってなくても化粧してても、本を持って来る。十分あるかないかの待ち時間なのに絶対に本を持って来る客はわたしくらいかもしれない。他のお客たちはどうやって待ち時間を過ごしているんだろう。そういえば。

この間の日曜に買った『違国日記』八〜十巻を読んだ。十巻は怒涛。最近新たな気持ちで読み返してたからこの時間の流れは怒涛。すご。興奮する。

文學界」で「風船爆弾フォリーズ」を読んだら、父方の祖母の日記が気になって久しぶりに眺める。亡くなったし恥ずかしいとかもうないでしょう!とか言いながらわたしが貰ってきて保管している遺品。日記はキャンパスノートにこけし八幡馬の可愛らしい、おそらく水彩の絵を表紙につけて加工している。絵は祖母の手描きと思われる。祖母の家の整理をしていた時に祖母が学生時代に描いたと思われる絵が出てきていくつか出てきてとてもうまかった。

祖母の人生は案外わからない。盛岡の女学校に通っていたという祖母は戦争中、東京の恵比寿のあたりに銀行員だった曽祖父二人で住んでいたと聞いた。恵比寿は比較的高台で下町のほうが文字通り低地で、空襲で赤々と燃える炎は恵比寿からよく見えたらしい。

「それは東京大空襲の日?」とわたしが聞いたら、どれがどの日がなんてわからないと言われた。大きな空襲は一日だけではなかったしと。

「戦争中なぜ東京にいたのか?」と聞いたら

「そりゃ仕事があるじゃない」と言われた。

何の仕事をしていたのかは結局残された家族みんなよくわかっていない。教員の手伝いをしていたとか、もやもや。