2024年1月9日

在宅勤務。昨日お洋服を買ったので出社したいところだけれど、今週は休日出勤のある6連勤週なので、体力温存で在宅勤務にする。

無邪気になんの脈絡もなく、自分の十年後を想像することがあるのだけれど、わたしの十年後は親も十、歳をとっていることに気づいて愕然とする。今は七十代、まだまだ元気だけれど、十年後は死も念頭に入れながら行動することになるのかもしれない。

年末に友だちが『金閣寺』の話をしていて、わたしも高校生の時に読んだのは間違いないのだが、いろいろ記憶が曖昧で、

「ええ!?脚の悪い男が燃やしたんじゃないんでしたっけ?溝口?言われればそんな人いたような気がする」

みたいな調子だったので、年明け図書館で借りて再読している。

読んでいると、そうだったそうだったと思い出す部分も多いのだけれど、高校生の時はいろいろなことがほとんどわかっていなかった。雪の中で女の腹を踏んで結果的に流産させるという恐ろしさピンと来ていなかった。三島由紀夫がどこまで狙ったかはわからないけど、今のわたしが読むと残虐性が過ぎる気がする。しかもこれは話の序盤の仕込み的な要素だと思うと、痛々しくて震える。今の若い子は三島由紀夫など読まないほうがいいのだという気さえしてくる。