2023年9月7日

寝違えた。

今日は出社。

正面を向いている分には問題ないが、横を向けない。首が動かせない。人とおしゃべりするとき言葉は貧弱だけど身振り手振りで雄弁?なタイプなので、身振り手振りが封じられて、どうにもこうにも話しにくい。ちょっとよそを見るくらいならおしゃべりは続行だし身体ごとよそを向いたらおしゃべりはおしまいだ。なのにちょっと横を向きたいタイミングで身体ごと向けないとそっちが見られない。いちいち寝違えた旨を説明しながら身体ごと横を向いてチラ見し、また身体ごと戻っておしゃべりする。

ランチの時、寝違えた話をしたら、後輩に

「ああ、なるほど。話すタイミング間違えたか、お忙しかったかと思いました」

と言われた。そういえば朝話しかけられた時に、すぐに振り向かず、パソコンの画面を見つめたまま返事をし、一呼吸おいて椅子をくるりと回し身体ごと向いたのだった。首が回らなくて。

中古で本を買う。アマ◯ンで状態が「非常に良い」しか買わないので、中古でも新品みたいにピカピカなものが多い。でも今日届いたものはやや使用感というか全体的に読まれた気配があった。帯をしおりがわりに挟む人だったのかもなぁとか本を眺めていたら、途中に付箋が貼ってある。前の持ち主は何に付箋を貼ったんだろう?楽しみが増えた。

最初の数ページ読んだら面白そうで、これは一気に読める時に読もうと横に置く。たぶん三時間くらいかな。休日に読もう。

半年以上読んだり放置したりしている『人間の測りまちがい』下巻だが、今日読んだ部分はエピローグで優生思想による法律で避妊手術を受けさせられていた女性の話だった。少し前の日本でもあったことで、ニュースを見たりするが、こんなに腹落ちしたことがあっただろうか、という感じ。この本でずっと説明されてきた、人間の価値を測れると勘違いした傲慢さ、杜撰な計測方法、まったくめちゃくちゃなデータや自らの偏見を肯定するためだけに作られた仮説。そんなもののせいで身体に最悪な介入された人いたのだ。怒りと悲しみ。